※)今までに食べた療法食
猫が語る、フォルツァ10リナールアクティブを食べてみた話
こんにちは、猫のにゃっちです。自分のブログへ遊びに来て下さり、ありがとうございます。ご縁ができてとても嬉しいです。
自分は慢性腎不全なので、いつも療法食を食べています。今は療法食の種類が沢山あるので、色々な味や匂いのご飯が食べられます。
今回はフォルツァ10リナールアクティブを食べました。ご飯についての説明や、食べてみた感想などを書いています。2種類の味が入っている、ちょっと珍しいご飯でした。
フォルツァ10リナールアクティブについて
こちらがパッケージです。容量は454グラムになります。
タンパク質とリンの量を減らし、腎臓の負担を軽減しているそうです。ご飯と一緒に、AFSと呼ばれる粒が入っています。AFSには植物の栄養素が入っていて、腎臓や泌尿器を保護してくれるそうです。
このご飯は急性腎不全にも効果があると公式サイトに書かれていました。大抵は慢性腎不全のことしか言わないので珍しいです。
原産国はイタリアとパッケージに記載されています。
製造元について
今回のご飯は、SanyPetと言うイタリアの会社が作っています。
SanyPetはフォルツァ10(10と書いて「でぃえち」と読みます)と言うシリーズで、普通食と療法食の色々なご飯を作っています。これらは魚がメインになっています(一部肉がメインのご飯もあります)。化学物質の影響が少ない天然の魚を使うことによって、長く元気に過ごせると言う考えなのだそうです。
イタリアのパドバと言うところに自社工場があり、ドライフードはそちらで作られています。ウェットフードはアイルランドやタイなどで作られているそうです。
フォルツァ10はアレルギー対応のご飯が多いので、身体の痒みなどが気になる猫さんは試してみるといいかもしれません。自分も脱毛しているので、フォルツァ10メンテナンスウェットをぜひ試してみたかったのですが(特にサバ&シラス)、うちの人たちに慢性腎不全の療法食が優先だと言われてしまいました。慢性腎不全の療法食にも、サバ&シラスの缶詰を出してほしいです。
原材料について
使われている原材料の中で、気になったものを紹介します。
■米
慢性腎不全はタンパク質とリンを制限するのが効果的と言われています。そのため主原料は肉類ではなく米になっています。
■加水分解された魚蛋白、加水分解されたポテト
加水分解とは、消化酵素を使って先にちょっと消化しておくことだそうです。そのため加水分解されたご飯は消化されやすくなります。お腹に優しいご飯なのですね。
■海藻(アスコフィルム結節)
アスコフィルム・ノドサム(ノドスム)と呼ばれる海藻だと思われます。フランスでは飼料や肥料などにも利用されているそうです。化粧品にもよく使われているみたいです。
■コーン油(ミックストコフェロールで保存)、魚油(ミックストコフェロールで保存)
油よりも「ミックストコフェロールで保存」と言う記載が気になりました。ミックストコフェロールは酸化防止剤として使われています。ミックストコフェロールはビタミンCやEなので、基本的には食べても問題ないそうです。
■乾燥酵母(BIOMOS)
主にビール酵母を乾燥させたものです。栄養が沢山あり、お腹の調子をよくする効果などがあるそうです。BIOMOSはバイオマスのことだと思われます。バイオマスとは「生物を再利用した資源」みたいな意味なのだそうです。ビール酵母はビールを作った時の残り物ですが、食品やサプリメントなどに再利用されています。
■FOS
フラクトオリゴ糖のことだと思われます。善玉菌のご飯になって、お腹の調子を整えてくれます。
■塩化コリン
塩化コリンが不足すると、脂肪肝になることがあるそうです。飼料添加物や、医療品などに使われています。
■ユッカシジゲラ
アメリカ南部などの高地に生育している植物です。排泄物の匂いを軽減する効果があるそうです。
■ローズマリーエキス
酸化防止剤として使われているようです。
■ハギ
泌尿器をリラックスさせてくれるそうです。泌尿器が緊張しているかどうかを意識したことがないので、食べた後にリラックスできたかどうかもよくわかりませんでした。
■クランベリー
クランベリーは尿がアルカリ性になることを防いでくれるそうです。殺菌効果もあります。その結果、結石や細菌性の膀胱炎などを予防してくれるそうです。歯周病や肌荒れにも効果があるとのこと。
■タンポポ
利尿作用があり、腎臓の負担を軽減してくれるそうです。他にも便秘やむくみの改善とか、抗酸化作用とか、食欲増進とかが期待できると公式サイトに書いてありました。
パッケージに記載されている原材料はこちらです。
【通常粒】
米
加水分解された魚蛋白
加水分解されたポテト
魚粉(アンチョビ)
海藻(アスコフィルム結節)
コーン油(ミックストコフェロールで保存)
魚油(ミックストコフェロールで保存)
ミネラル(リン酸カルシウム・炭酸カルシウム・硫酸鉄・亜鉛アミノ酸キレート・硫酸亜鉛・銅アミノ酸キレート・硫酸銅・マンガン酸化物・ヨウ化カリウム・亜セレン酸ナトリウム)
乾燥酵母(BIOMOS)
FOS
塩化コリン
タウリン
ビタミン(E・PP・A・B12・B1・パントテン酸・B2・B6・ビオチン・D3・葉酸)
DL-メチオニン
ユッカシジゲラ
ローズマリーエキス【AFS粒】
引用元:フォルツァ10リナールアクティブのパッケージ
加水分解された魚蛋白
加水分解されたポテト
ミネラル類
ハギ
クランベリー
タンポポ
ローズマリーエキス
通常粒とAFS粒の2種類があるので、結構な数があります。
カロリーと成分について
慢性腎不全で気を付けた方がいいと言われている「タンパク質・リン・ナトリウム」の割合と、カロリーをまとめてみました。
カロリー | 384kcal/100g |
タンパク質 | 26.0% |
リン | 0.8% |
ナトリウム | 0.24% |
今まで食べてきた療法食(※)と比べると、カロリーが一番低く、タンパク質とリンの割合が高いです。リンが高いと言うのは結構気になるところですが、SanyPetでは成猫にとって必要な最低限の量が0.8%だと考えているそうです。
パッケージに記載されている成分はこちらです。
【成分値】
粗タンパク質:26.0%
粗脂肪:18.5%
粗灰分:6.8%
粗繊維:2.0%
水分:8.0%【ミネラル】
カルシウム:1.40%
リン:0.80%
カリウム:0.63%
ナトリウム:0.24%
マグネシウム:0.06%【ビタミン】
A:21000UI/kg
D3:1200UI/kg
E:120mg/kg
B1:8mg/kg
B2:5mg/kg
B6:5mg/kg
B12:0.02mg/kg
ビオチン:0.10mg/kg
PP:100mg/kg
パントテン酸:7mg/kg
葉酸:1.1mg/kg
塩化コリン:2300mg/Kg【その他】
引用元:フォルツァ10リナールアクティブのパッケージ
DLメチオニン:600mg/kg
タウリン:1000mg/kg
Omega3:0.9%
Omega6:3.5%
ハギ:588mg/kg
クランベリー:371mg/kg
タンポポ:231mg/kg
食べてみた感想
こちらが中身です(うちの人(♀)の手に乗せています)。
茶色くて丸い方が通常粒(普通のご飯)で、黒くてハート型がAFS粒(植物の栄養素を凝縮したもの)です。
匂い
通常粒はしょっぱい匂いがしました。魚粉でしょうか。AFS粒は比べるとかなり匂いが弱いです。
形状
通常粒の大きさは直径8mm、厚さ4mmくらいです。丸くて平たいご飯です。AFS粒は大きさが9*9mm、暑さ5mmくらいでした。ハート型と言うのは珍しいですね。
通常粒は結構固いです。水をかけても暫くは固さをキープしていました。AFS粒もかなり固いです。ですがこちらは水を含むと簡単に噛み砕けます。砂みたいな舌触りです。
味
通常粒は少ししょっぱくて、ハーブのような味がしました。
AFS粒は味がよくわかりませんでした。食べたことはありませんが、土っぽい感じです。
通常粒は美味しいですが、AFS粒はとにかく美味しくありません。AFS粒だけになると食べたくなくなります。通常粒の方が沢山入っていてよかったです。
体調
このご飯を食べている間は、とにかく血尿が多かったです。血はそれほど多くなくて、茶色っぽい尿が何度も出ました。脱毛も少し悪化しましたが、それほど酷くはなりませんでした。この頃は他のドライフードやウェットフードも食べていたので、このご飯がどれくらい影響しているのかはわかりません。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!
フォルツァ10リナールアクティブは、比較的美味しく食べられました。AFS粒は数が少ないので、通常粒と一緒に食べる分にはそれほど影響はありません。グルメな猫さんはもしかしたら気になるかもしれないです。
このご飯は454g入りしかないのですが、あまり多いと飽きたり酸化したりすることもあるので、美味しく食べ切るにはこれくらいが丁度いいのかなと思いました。
ご飯の好みはそれまでの経験によって猫それぞれなので、他の方の口コミもよかったら参考にしてみて下さい。
Amazon(フォルツァ10 猫用 リナールアクティブ 454グラム)
Amazonは口コミの数が20個くらいしかありませんでした。最高評価は半数ほどですが、気に入っている猫さんも多いようです。リニューアル前の方がよかったと言う意見もありました。固さやリンの多さが気になると言う意見もありました。自分と同じく、AFS粒が苦手な猫さんもいるようです。そして何故かAmazonのページには通常粒にスイートコーンが入っていると書かれていました。公式サイトやパッケージには書いていないので、古い情報なのかもしれません。
楽天(フォルツァ10 猫用 リナールアクティブ 454グラム)
楽天も半数くらいの方が最高評価でした。低評価が少なく、気に入っている猫さんが多いようです。こちらもAFS粒の苦手な猫さんがちらほらいました。異物があったと言う口コミがちょっと気になります。うちでは今までに2回買っていますが、どちらも大丈夫でした。また、2017年10月辺りにリニューアルされてから米が使われるようになったとの記載がありました。Amazonに書かれているように、以前はスイートコーンだったのかもしれませんね。それも食べてみたかったです。
ヤフーも口コミの数が少なかったです。食べる猫さんもいれば、食べない猫さんもいると言う感じでした。
もしよかったら、お散歩中に猫と出会ったような感じでお気軽にコメント下さい。SNSもあれこれやっていますので、お使いのものがありましたら見てみて頂けると嬉しいです。
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。お時間ありましたら、ぜひまた遊びに来て下さいませ。
ディスカッション
コメント一覧
SanyPet(伊)フォルツァ10というシリーズの療法食を今回は試したのですね。
魚がメインとは海外では珍しいです。療法食自体、魚がメインのものは少ないので2重に珍しい気がしますね。
猫は肉より、魚食な印象です。
ドライフードとウェットで同じ会社の商品なのに製造場所が違うのですね。
ドライフードはイタリアの国内。ウェットやアイルランドはタイ・・・。
何故に製造場所がそこまで違うのか、材料等の流通の関係でしょうかね・・・。
脱毛気味の猫さん向けの「フォルツァ10メンテナンスウェット」というのがあるのですね。
サバとシラスとは、まるで日本のペットフードみたいな感じの組み合わせですね。
サバは日本では、よく食べられる魚です。
イタリアも半島なので魚食なのかもしれませんね。
でも、にゃっちちゃんの場合、慢性腎不全の療法食が脱毛ケアより優先されるので、サバ&シラス味の「フォルツァ10メンテナンスウェット」は、飼い主様に食べさせてもらえないのですね。
「フォルツァ10リナールアクティブ」が、にゃっちちゃんが、お試ししたフードなのですね。
慢性腎不全のみならず急性腎不全にも効能のある療法食なのですね。
青が基調の静かなパッケージですね。
腎臓の負担を軽減する為の工夫が随所にあるのですね、
たんぱく質とリンの量が少なめなのですね。
AFSという植物の栄養素入りですか・・・。
気になる原料と言えば、何故か、肉食獣の猫なのに「お米」が入っている事ですね。
たんぱく質とリンの制限の関係上、お米が主原料になるわけですね。
キャットフードはいろんなタイプがあって何だかわからなくなります。
猫は肉食獣なので、穀類系は一切不使用をうたうキャットフードもある一方で、毛玉ケアや消化を助ける意味で質のいい穀物を入れる場合もあるというので・・・。
たんぱく質中心の肉食獣でも疾患によっては、たんぱく質の量を制限すべきだという事は、何となく分かりました。
加水分解という言葉は、人間の食事でも聞いた事があるのですが、消化酵素を使い少し先に消化しておく分、消化されやすいという意味だとは知りませんでした。
海藻の成分もあるのですね。海藻の一種である海苔をうちのマリモちゃんが好きで食べるのですが、それと似ていますね。黒々とした被毛なのは海苔の影響かと思うほどです。
ペットフードによく使われるコーン油・・・油の酸化を防ぐのにビタミンCやEなどのミックストコフェロールで保存してあるので、安全性が高いのですね。
酸化防止にローズマリーは意外な成分です。ローズマリーは、うちの庭にいっぱい生えていますが、ニオイが強いので、どうでしょうね・・・。
ビール酵母は、あきらかに体によさそうですし、FOS、フラクトオリゴ糖も整腸作用で身体にいいですね。
加水分解やフラクトオリゴ糖、酵母など消化に良さそうで、お腹に優しいのが今回のフードの特徴なのですね。カロリーじゃ低いけど・・・。でも、過去に食べた療法食よりたんぱく質やリンの割合が多いのは気になりますね。にゃっちちゃんには合うでしょうか・・・。
黒いAFS粒がハートの型なのが可愛いですね。
通常粒のハーブの味は、酸化防止のローズマリーのニオイでしょうかね・・・。ローズマリーは、ハーブとして強い味ですね。人間にはボケ防止にいいみたいです。
AFS粒の方もローズマリー入れていますね。AFS粒はおいしくないのですね。
通常粒が多いなら良かったです。
にゃっちちゃんが、このごはんを食べている時は血尿が多いのは、合わないのでしょうか・・・。たんぱく質やリンが多い事と血尿が関係しているかもしれないし、血尿よご飯の因果関係はないかもしれないし分からないですね。
他にも色々、食べているのですよね・・・。療法食を作る会社はそれなりに工夫していても、全部の猫さんに合うわけではないのと、ごはんだけの問題かは不明なので、どの療法食が合うかはつきとめにくいです。同じネコさんでも、体調や状況によって違いそうです。
アスポンさん、いつも遊びに来て下さってありがとうございます(≧▽≦)
自分は最近肉より魚の方が好きなので、魚メインの療法食があるのはとても嬉しいです!もっとサバを全面に押し出した味だと更に美味しく食べられる気がします(≧▽≦)ノシ
お言葉の通り、ウェットフードは流通の関係で生産国が異なるのだと思われます。アニモンダの一部のウェットフード(普通食)も、新鮮な魚を使うためにタイで生産していると聞きました。確かに材料が新鮮な内に加工してもらった方が、美味しく食べられそうですね(*^▽^*)
自分とノーラも海苔は好きです!滅多にもらえないので、もっといっぱい食べたら黒い毛が増えるかもしれませんねw
ローズマリーは匂いが強いのですね。単体の匂いは嗅いだことがないので、どんな感じなのか興味津々です(*^▽^*)
ボケ防止にも効果があるのですか!最近は猫界にも痴呆症が流行っていると聞きます。ローズマリーで予防できるといいのですが。
何か問題があっても、ご飯が原因かを判断するのは難しいですよね。同じご飯を1年間くらい食べ続ければ、本当に身体に合うか判断できるかもしれませんが、その前に飽きてしまいそうです(^_^;)
この度はコメント下さり本当にありがとうございました!(≧▽≦)ノシ
今日こちらは台風で外が騒がしいです。夜はもっと雨が酷くなるとか。アスポンさんのところも被害がないよう祈っています(;´人`)